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「ぐっすり睡眠」の鍵は実は朝食にあった

夜の眠りに朝食が効く理由

「夜はぐっすりと眠って日中のパフォーマンスを上げたい。
そう願うなら、朝食を見直してみることをおすすめします」


眠れない人の中には「ひとまず就寝直前のコンディションを整えよう」と考える人も多いかもしれない。
もちろんそれは大切だが、それだけでは良質な睡眠を継続的にとることは難しい。
なぜなら、寝る直前の過ごし方だけではなく、食事や運動、入浴など1日のうちの様々な活動が生体リズムに作用し、睡眠に影響を与えているから。


食事と睡眠は、密接に関わり合っている。
なかでも、一見すると睡眠とは関係なさそうに思える朝食が、実は快眠のカギとなる。


良質な睡眠をとるには、睡眠をつかさどるホルモンである「メラトニン」をしっかりと分泌させることが必要だといわれる。

そして、バランスのよい朝食をとれば、約14~16時間後にはこのメラトニンが生成され、タイミングよく眠気が促されると考えられるのだ。

「トリプトファン」と「ビタミンB6」を同時にとるのがコツ

日本伝統の、味噌汁やごはん、焼き魚などがそろった和の朝食は理想的です

ポイントは、メラトニンの素となるトリプトファンとビタミンB6を同時に摂取できること。

トリプトファンは味噌などの大豆製品に、ビタミンB6は魚に多く含まれます。
朝食という形で朝のうちにメラトニンの原料を取り入れれば、夜にはちょうどメラトニンが生成されていることになりますから、入眠しやすくなるうえ、眠りの質の向上も期待できます。

もちろん和食にこだわる必要はなく、朝はパン派という人は、パンに、豆乳やヨーグルト、そしてバナナなどを添えるといいですね。

さらに朝食を摂ることのメリットとして
食事による咀嚼(そしゃく)や消化器官への刺激で目が覚めやすくなり、睡眠と覚醒のリズムにメリハリが生まれる。

「起床後に食事をすることで、体や脳は『朝だ』という認識をします。食べているうちに眠気がとれてくるのは、そのためだと考えられます」

また朝食時には、カーテンを開けるなどして光を浴びるといい。
眠気をもたらす作用があるメラトニンは、明るい環境では分泌が抑制されるとされ、それにより人は起床と睡眠のリズムを作ることができる。光を浴びながら朝食をとることは、夜間の快眠のためだけではなく、日中の眠気対策としても有効で、理想的なライフサイクルをサポートしてくれる。

トリプトファンとビタミンB6を多く含む食材

◆トリプトファンを多く含む食品
大豆製品(豆腐・納豆・味噌・豆乳など)
乳製品(牛乳・ヨーグルト・チーズなど)
鶏卵、魚卵(タラコなど)
ナッツ類(アーモンド・クルミなど)
ゴマ、はちみつ、バナナ、白米など

◆ビタミンB6を多く含む食品
魚類(サケ・サンマ・イワシ・マグロ・カツオなど)
ニンニク、牛レバー、鶏肉など