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座って過ごす時間の長さと45種類の疾患リスク

テレワークにより座る時間が長くなった方必見!

中国天津医科大学のZhi Cao氏らは、座位で過ごす時間が長いことと、その後の非感染性疾患(NCDs)発症リスクの関係を調べ、座位時間の長い人は対象とした45疾患のうちの12疾患が発症しやすく、座位時間を減らし、代わりに運動をすれば、それらのリスクは低下すると報告した。結果は2022年4月28日のeClinicalMedicine誌電子版に掲載された。

 長い座位時間が、総死亡や心血管疾患、糖尿病、認知機能障害といったNCDsの危険因子であることを示すデータは蓄積されている。しかしこれまでに行われた研究は、特定の転帰に対する影響を異なる方法を用いて評価していた。著者らは、行動指針の作成に役立つ情報を提供するためには、座位時間が健康に及ぼす影響を包括的に評価し、リスク低減策を提案する必要があると考えて、45種類の一般的な非感染性疾患(45NCDs)のリスクに座位時間が及ぼす影響を評価し、さらに座って過ごす代わりに3通りの強度の運動を行うことが、リスク低下につながるかどうかを検討した。

 対象は、2006年4月から2010年12月までに、住民ベースの前向き研究であるUK Biobankに登録された約50万人の中から、ベースラインで質問票に回答しており、参加時点で45NCDsの診断は受けておらず、分析に必要な情報がそろっていた36万47人を選び出した。対象者の平均年齢は55.8歳(標準偏差8.1歳、範囲は37~73歳)、54.5%が女性だった。

 ベースラインで自己申告された、余暇時間にTV視聴、コンピュータ使用、車の運転(余暇時間に座位でいる理由のトップ3)に費やす時間に関する情報と、運動習慣に関する情報(International Physical Activity Questionnaire短縮版を使用)、睡眠時間に関する情報を得た。共変数候補として、年齢、性別、人種、社会経済的地位、雇用状況、学歴、喫煙習慣、飲酒習慣、BMIに関する情報も得た。

 2020年9月30日まで追跡し、45NCDs診断の有無を調べた。制限3次スプライン回帰モデルを用いて、座位時間の長さと45NCDsの発症リスクに用量反応関係があるかを検討した。座位時間が長いことは17疾患のリスク増加に関係しており、うち14疾患(虚血性心疾患、肺癌、COPD、喘息、糖尿病、甲状腺疾患、片頭痛、睡眠障害、不安、慢性肝疾患、慢性腎臓病、炎症性腸疾患、憩室症、関節リウマチ)の発症リスクと座位時間は、線形関係を示すことが示唆された。また、認知症、抑うつ、統合失調症発症リスクとの間には、曲線関係が見られた。

 1日の座位時間が6時間を超える人は6万7034人(18.6%)いた。それらの人と、座位時間が2時間以内だった人を比較すると、45NCDsのうちの12(26.7%)の疾患(虚血性心疾患、糖尿病、慢性閉塞性肺疾患、喘息、慢性腎臓病、慢性肝疾患、甲状腺疾患、抑うつ、片頭痛、痛風、関節リウマチ、憩室症)の発症リスクが有意に高かった(Bonferroniの多重比較検定のP<0.0011)。一方で、統合失調症のリスクは座位時間が長いほうが低く、2時間以下と比較した6時間超の人のハザード比は0.26(95%信頼区間0.18-0.38)だった。

 人口寄与割合(PAF)を推定したところ、片頭痛は22.10%(13.60-31.40%)、関節リウマチが17.00%(9.80-24.50%)、COPDは14.90%(10.80-19.10%)、慢性肝疾患は13.80%(8.80-19.10%)、糖尿病は12.10%(9.30-15.10%)、抑うつは11.90%(8.30-15.70%)、慢性腎臓病は11.10%(6.60-15.70%)、喘息は10.80%(7.80-13.80%)、甲状腺疾患は7.10%(3.50-10.80%)、痛風は5.90%(0.90-11.20%)、憩室症は5.80%(3.50-8.20%)、虚血性心疾患は3.70%(1.20-6.30%)になった。

 続いて、座位時間を低強度の身体活動(LPA)、中等度の身体活動(MPA)、高強度の身体活動(VPA)に置き換えた場合の影響を、交絡因子候補で調整し、isotemporal substitutionモデルを用いて推定した。

 理論上、1日の座位時間を1時間減らして、代わりにLPAを1時間実施するなら、4種類(糖尿病、慢性腎臓病、憩室炎、抑うつ)のNCDsの発症リスクが2~5%低下し、MPAを実施するなら 6種類(糖尿病、慢性腎臓病、慢性閉塞性疾患、憩室炎、慢性肝疾患、認知症)のNCDsの発症リスクが2~12%低下し、VPAを実施するなら10種類(糖尿病、慢性腎臓病、慢性閉塞性疾患、憩室炎、抑うつ、慢性肝疾患、虚血性心疾患、肺癌、炎症性腸疾患、睡眠障害)のNCDsの発症リスクが7~19%低下することが示された。

 1日の座位時間が6時間超と長い人の場合、座位時間のうちの1時間をVPAに置き換えると、5NCDs(糖尿病、抑うつ、慢性肝疾患、憩室症、睡眠障害)の発症リスク低下はより大きくなる(11~31%)ことが示唆された。

 また、身体活動に置き換える1日当たりの座位時間を0.5時間、1.0時間、1.5時間、2.0時間と増やすと、どの強度の運動に置き換えた場合も、NCDs発症リスクの低下は直線的に大きくなることが明らかになった。

 これらの結果から著者らは、座位時間が多くの有害な健康の転帰に関係しており、その時間を運動に置き換えると多くのNCDsのリスクが低下すると結論している。この研究はNational Natural Science Foundation of Chinaの支援を受けている。



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