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夏休み本番! 子どもの睡眠改善は、お母さんの働き方改革から

子どもの能力を発揮するにはまず睡眠を取らせること

◆子どもの発育にとっての、睡眠の大切さとは

人間の脳は睡眠不足、たとえば2時間不足していると、アルコールを飲んでほろ酔いの状態と同じ程度しか活動できなくなります。これは子どもも大人も変わりません。

睡眠不足の子どもが、勉強をできるようになるわけがありません。

まずやる気が出ませんし、集中力がなくなります。

さらに、記憶力も低下します。



よほどIQが高い子どもなら大丈夫ですが、自分の能力を発揮するためにはまず睡眠をとることが大事ですね。





◆他にも睡眠は、子どもにどんな影響を与えるのか?

きちんと睡眠を取れば、成長ホルモンの分泌が活発になるので身長も伸びますし、勉強への集中力や記憶力も増します。



また、性格的にも前頭葉の働きがよくなることで、他者への気づかいが出来るようになります。



運動能力もよく寝る子のほうが高いというデータがあります。



学習塾通いや宿題で睡眠時間を削っている子どもがいますが、寝させればもっと能力が伸びますし、やる気、集中力、記憶力を手に入れることができます。

ライフスタイルと価値観の意識改革をして睡眠時間を確保

◆睡眠時間は子どもでも個人差がある、どうやって適正時間を見つければいいのか?



学校がある月から金曜日は起きられても、学校が無い週末にたくさん寝る子どもは睡眠が不足しています。目安としては、週末の睡眠時間が平日より2時間多いと睡眠不足です。これは大人も同様。





◆しかし、子どもを早く寝かすのも大変?



徐々に改善していくしかないでしょう。

最初から1時間早く寝かすのは大変なので、まずは15分早めて1週間

次の週にまた15分早めて、というようにやっていくのがよいと思います。



また、子どもが夜にコンビニに集まっている光景を見ますが、睡眠にはよくない。



夜コンビニの光を浴びると、メラトニンという寝るための睡眠ホルモンが出にくくなり、その結果眠りに入る時間が遅くなったり、睡眠自体が浅くなったります。



また、睡眠ホルモンが出にくくなると、性的な成長が早まると言われていて、女の子だと生理が早くなったり、早熟になったりすることがあります。



ませた子は夜更かしだとよく言われますね。





◆現実問題として、子どもを早く寝かすには、親も夜型から朝型に生活を変える必要があ流のか?



お母さんが寝るのが遅いと、子どもも寝るのが遅いというデータがある



現代では共働き世帯が多いので、お母さんが6時に仕事を終えて、家に帰って夕食を作ったら食事をするのは8時ごろになり、8時半に子供を寝かせるのは難しいかもしれません。



OECD加盟国の睡眠時間調査では、日本人は2番目に睡眠時間が少ないのです。

その日本人の中でも40代の女性が、最も睡眠時間が少ないです。

この世代はお母さんであることが多い世代ですから、必然的に子どもの睡眠時間も少なくなるのかもしれません。





◆昭和の考えが今でも残っている



昭和の高度経済成長期は、専業主婦が多かったので、夕食におかずがたくさん並んでいました。

お母さんが働いて家計を助けているだけで、十分にエライはずなのですが、

「たくさんおかずが並ばないと家事をサボっている」

「いいお母さんではない」

という幻想がいまだにあるようです。



昭和の考えは捨てて、共働きが主流の現代では

お父さんも家事をし、共働きだけでなく「共家事」も必要でしょう!



日本人の慢性的な睡眠不足は、それぞれの家庭でがんばるにもムリがあるので、国を挙げて「大人の働き方」「子どもの育て方」「家庭の在り方」を改革しないと、子どもたちの睡眠時間が伸びないと思います。



少子化に向かっているのだから、これから先はますます子どもの能力を最大限に引き出すことが大切です。そのためには、子どもの睡眠不足の解消、そのためには大人の睡眠不足の解消が急務ですね。